独り言(乳化技術とは?)

そもそも乳化技術とは何だろう??
そんなことを考えた時期もありました。それを理解すると、安定なO/W乳化処方を効率的に作れるんじゃないの??

乳化とは簡単に言うとお互いに交じり合うことがない「水」と「油」。それを同じ容器に入れて混ぜます!!「水」が多い場合はO/Wのエマルションができますよね。

それを静置すると、やがてエマルションが水と油の比重差により浮上(クリーミング)。すると液の上層部ではエマルションが密な状態になります。続いて近接したエマルション同士は合一し、やがて二相分離します。乳化技術とは「振った状態」を長く維持する技術です。

 この現象を読み解くと、O/Wエマルションの安定性をUPする方法がわかります。要するに、エマルションの「クリーミング」と「合一」を制御すればよいのです。簡単でしょ~~なので、一般的には以下の方法で安定性をUPすることができるのではないでしょうか。

<クリーミング抑制>
①微細化(界面化学的・物理的手法)
②静電的斥力(例えばアニオン性SAAを助剤として添加)
③水和層の構築
④水相の増粘

<合一抑制>
④水和層の構築
⑤油水界面膜の強化


まあ、こんなところを注意して私は処方設計しています。皆さんいかがでしょうか?