乳化クレンジングの転相感

 最近、クレンジングミルクが流行っているような。。。気がする。。。そこで、若手技術者が悩むところは、洗い流しのサイン「転相感」を如何に演出するか!?であるかなと思います。

 普通に考えると、肌に塗布して塗り広げているときに油が滲み出して、転相感を演出するんだよなぁ〜なんて考えて、比較的高内油相にして、油水界面膜のパッキングを緩めて油剤が滲み出しやすい設計にするかと思います。

 確かに連続相に油剤がないとクレンジング力が発揮されませんので、この設計方針は間違いじゃありません。しかし、「転相感」の演出となるとこの部分だけでは出ないんですよね〜

 では、どこが重要になってくるかというと、油剤の選定になります。要は軽い油剤のみで処方設計すれば良いんです。すなわち、界面活性剤や多価アルコールの重たい使用感とのギャップを大きくすることが重要。なので、分子量が小さな軽い使用感の油剤を配合すれば簡単に出ます。要するに上滑り感を出すことで転相感を演出するんです。

 これ本当ですよ〜みなさんチャレンジしてみてください。
あっ!くれぐれも植物油等重たい使用感の油剤は入れすぎないようにしてくださいね。上滑り感(転相感)が低減しますのでね。。。

 詳しく知りたい方はCosme-Techにお問い合わせください。


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