最近のクレンジングの流行りって何だと思いますか?バーム?チューブバーム?
確かに流行っておりますが、私がお勧めするのは界面活性剤(SAA)の構造粘性を利用したクレンジングオイルジェルになります(粘度2000mPa・s)。SAAによる構造粘性があるので、バルクに弾性があり、クッション性が付与されます。
粘性付与のメカニズムは、界面曲率を0に調整し、界面活性剤(親油基)の相互作用を調整することで粘性と安定性を両立させた面白い剤型になります。
クレンジングオイルでは、クレンジング力を高くするために分子量が小さなエステル油を主体とするので、よく使われるEO系界面活性剤は油剤へ分配し、SAAの配合量を多くしなければなりません。
では油剤への分配が少ないSAAとは何か?それは、親水基にOH機を含む構造を持つSAAを用いることで解決できます。よく用いられるSAAとしてポリグリ系SAA(PGFE)があります。
通常、クレンジングオイルにおけるSAAの溶液状態は、逆ミセル構造になっています。界面曲率を0にするためには、界面曲率を正の方向へ押し戻さなければなりません。方法はいくつかありますが、一番簡単な方法は、親水基の溶媒和層を大きくし、物理的に曲率調整をすることです(下図参照)。
詳細な方法について知りたい方は、Cosme-Techへお問い合わせください。